【直前】第89回アカデミー賞受賞予想

こんな直前にアップしたって誰も見ないとは思いますが、
第89回アカデミー賞の受賞予想をまとめたいと思います。


●作品賞
『ムーンライト』

いや、普通に考えたら『ラ・ラ・ランド』なんですが、個人的には『ムーンライト』に獲らせたいという思いから。まさかの『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の大逆転もゼロではない予感。
確率的に言えば『ラ・ラ・ランド』5:『ムーンライト』3:『マンチェスター』2でしょうかね。


●監督賞
デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』

これはもう、ほぼ当確でしょう。逆転できるのはロナーガンか、と思いましたが、それについては後述。


●主演男優賞
ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

デンゼル・ワシントンと悩むところですが、バランスを考えたらこちら。
作品評価が発揮されるところか。


●主演女優賞
イザベル・ユペール『Elle』

こちらも普通に考えたらエマ・ストーンなのですが、彼女は今後いくらでも獲れる女優。ユペールは、もうここしかチャンスがないので切なる願いを込めての予想にします。
10年前のコティヤール以来となるフランス人女優への戴冠が、一番の願いです。


●助演男優賞
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』

ここはデヴ・パテルとの一騎打ちでしょうが、去年のホワイトオスカーの影響が一番出るところかと。正直、ここで敗れれば作品賞はないでしょう。


●助演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス『フェンス』

こちらも当確。破るなら、ミシェル・ウィリアムズか?そうなれば、作品賞『マンチェスター』というサプライズの可能性も。


●脚本賞
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

ここでロナーガンを登壇させなければどこでさせるのか。次に撮るまで何年あるか、を考えればデイミアン・チャゼルではなく、ロナーガンだ。


●脚色賞
『ムーンライト』

相変わらず規定が曖昧なこの部門ですが、脚本家組合賞で『ラ・ラ・ランド』ほか有力作を(脚本部門で)下した勢いは、ここで敗れるはずもないでしょう。ライバルは『メッセージ』か?


●撮影賞
『ラ・ラ・ランド』

ここも割と堅いところか。それでも組合賞で勝った『LION/ライオン』のグレッグ・フレイザーが強敵。プリエトに獲らせたいけどなあ。。。


●編集賞
『ラ・ラ・ランド』

作品賞との相性が最も語られるこの部門ですが、ノミネートされれば別にOK。受賞作品はここ3年作品賞と一致していませんという。や、でも『ラ・ラ・ランド』が4年ぶりの一致作になるのかもしれん。。なぜならこの部門では負けない予感しかない。


●美術賞
『ラ・ラ・ランド』

ここも美術賞。もともとミュージカル映画の舞台装置を讃えるためのこの部門で、敗れるわけにはいかないだろう。


●衣装デザイン賞
『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』

ここはあえて『ラ・ラ・ランド』ではなく、下馬評で対抗株の作品を。
というか、本心は『マリアンヌ』、『マリアンヌ』、『マリアンヌ』で。


●メイキャップ&ヘアスタイリング賞
『幸せなひとりぼっち』

『マダム・フローレンス』と『ジャッキー』がいない時点で割とどれがとっても同じだと思うのですが、外国語映画賞候補の功労を称えてここはひとつ。


●視覚効果賞
『ジャングル・ブック』

『ドクター・ストレンジ』の追い上げに注目ですが、いや、ここは譲れない。大本命が堂々と受賞してください。


●録音賞
『ラ・ラ・ランド』

個人的には音に関して納得いかない部分もあったので、あれですが。でも『ハクソーリッジ』よりは多分好きなことは間違いないです。うん。『ローグワン』がんばって。


●音響効果賞
『ラ・ラ・ランド』

個人的には『ハドソン川の奇跡』に獲ってほしいですが、こちらも『ハクソーリッジ』か『ラ・ラ・ランド』か。


●作曲賞
『ラ・ラ・ランド』

ここで落としたら、どうした?ってなる最大の部門です。いや、『ジャッキー』の音楽すごいですよ。


●歌曲賞
「City of Stars」『ラ・ラ・ランド』

なんで「Another Day of Sun」はノミネートすらされていないの?って思います。ただただ思います。


●アニメーション映画賞
『モアナと伝説の海』

普通に考えれば『ズートピア』でしょうよ、ってなると思いますが、
「人間が主人公」「王道のアニメ」
が強いこの部門。過去に動物が主人公の作品が獲った年って、外国の異色アニメか王道以外のアメリカアニメか動物主人公ものかカーズしかない年なので、あえてのこのチョイス。ライカはアニメ界のトーマス・ニューマンと呼ばれるノミネート止まり芸になるかと。個人的には『レッドタートル』に獲って欲しいですけど。ここだけ長いな。


●外国語映画賞
『セールスマン』

『ありがとう、トニ・エルドマン』と五分の対決。なんだか久々にドイツ映画の受賞というのもいいかと思いますが、ここは直前の情勢を踏まえてイランの代表作へ。


●長編ドキュメンタリー賞
『I Am Not Your Negro』

最大の問題は、『O.J.:Made in America』が7時間を超すテレビ映画ということにある(劇場公開もされたけど、すぐにテレビリリース)。最も批評家の支持を集めているのは、この作品。毎年本命が崩れるのはこの部門から。


●短編ドキュメンタリー部門
『ホワイト・ヘルメット シリアの民間防衛隊』

ホロコーストを題材にした『Joe's Violin』とシリア問題を描いた本作の一騎打ち。
こちらも関係者が入国できないという問題があったりで話題に。うーむ。ここまで影響するのだろうか。


●短編実写映画賞
『Enemies Within』

ここは難解なところ。『合唱』が獲りそうな予感もするが、無難に下馬評通りで。


●短編アニメーション賞
『ひな鳥の冒険』

ピクサーの本気を窺わせる本作が有力か。同時上映だった『ファインディング・ドリー』がいないのが寂しいところ。



といった感じです。
なので、『ラ・ラ・ランド』が8部門、『ムーンライト』が3部門、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が2部門の予想ですね。
まあ、作品賞と主演女優賞と衣装デザイン賞も獲って11部門で歴代最多に並ぶのか、脚本賞も獲って記録を作るのか……。


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