前回の作品賞・監督賞・外国語映画賞・長編アニメーション賞に続き、今回は演技4賞を予想してみます。
例年、俳優組合賞のノミネートとかなりかぶる傾向が強いので、そこも踏まえながら、各部門をチェックしてみましょう。
●主演男優賞
ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』
ヴィゴ・モーテンセン『はじまりへの旅』
デンゼル・ワシントン『Fences』
トム・ハンクス『ハドソン川の奇跡』
基本的には俳優組合賞と変わらない4名をまずピックアップ。
演技部門に共通することは、とにかく「実在の人物」を演じた役者が強いということ。
今年の主演男優賞レースで有力視されている「実在の人物」キャラクターは、『ハドソン川の奇跡』のトム・ハンクスと『ラビング 愛という名のふたり』のジョエル・エドガートンのみ。
どちらかが入るなら、今年は若手の活躍が目立っているので、トム・ハンクスでバランスを整えるか。アンドリュー・ガーフィールドが俳優組合賞の『Hacksaw Ridge』に代わって『沈黙 サイレンス』で入る可能性も高い。
●主演女優賞
ナタリー・ポートマン『ジャッキー ファーストレディ最後の使命』
イザベル・ユペール『Elle』
エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』
ルース・ネッガ『ラビング 愛という名のふたり』
エイミー・アダムス『メッセージ』
ゴールデングローブ賞こそはイザベル・ユペールが受賞するサプライズが発生したが、オスカーではナタリー・ポートマンの方が有力だろう。必然的にこの二人と、エマ・ストーンは堅いところ。
アカデミー賞に愛されているエイミー・アダムスは、作品のパワーもあるだけに入るだろう。エイミー以外の常連では、『20th Century Women』のアネット・ベニングや、ゴールデングローブ賞のスピーチが大きく話題になった『マダム・フローレンス』のメリル・ストリープが可能性高いところだが、『ラビング』のルース・ネッガのBuzzは落ちていないと予測。
●助演男優賞
マハーシャラ・アリ『ムーンライト』
ジェフ・ブリッジス『最後の追跡』
デヴ・パテル『LION/ライオン』
ルーカス・ヘッジズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
マイケル・シャノン『Nocturnal Animals』
こちらも俳優組合賞とほぼかぶるだろうが、『マダム・フローレンス』のヒュー・グラントは、ゴールデングローブ賞では自信が主演プッシュされ、サイモン・ヘルバーグがノミネートされることに。本番では票割れを起こす可能性も多少あり、そうなると演技アンサンブルが話題の『Nocturnal Animals』から、マイケル・シャノンかアーロン・ジョンソンが入るだろうか。『最後の追跡』のベン・フォスターも捨てがたいところ。
ここは、シャノンの復活に賭けたい。
●助演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス『Fences』
ニコール・キッドマン『LION/ライオン』
オクタヴィア・スペンサー『Hidden Figures』
ナオミ・ハリス『ムーンライト』
ミシェル・ウィリアムズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
ここは俳優組合賞と重なるだろう。他に入る可能性があるなら、『20th Century Women』のグレタ・ガーウィグだろうか。アネット・ベニングが主演女優賞に入れば有りうるが……。
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