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【速報】第87回アカデミー賞受賞結果

・作品賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

・監督賞

アレハンドロ・G.イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
・主演男優賞

エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』
・主演女優賞

ジュリアン・ムーア『アリスのままで』
・助演男優賞

J.K.シモンズ『セッション』

・助演女優賞

パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
・脚本賞

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

・脚色賞

『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』

・撮影賞

エマニュエル・ルベツキ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

・編集賞
『セッション』


・美術賞
『グランド・ブダペスト・ホテル』

・衣装デザイン賞

『グランド・ブダペスト・ホテル』

・メイキャップ&ヘアスタイリング賞

『グランド・ブダペスト・ホテル』

・視覚効果賞

『インターステラー』

・音響効果賞
『アメリカン・スナイパー』

・録音賞
『セッション』

・作曲賞
アレクサンドル・デプラ『グランド・ブダペスト・ホテル』

・歌曲賞
「Glory」『Selma』

・長編アニメーション賞
『ベイマックス』

・短編アニメーション賞
『愛犬とごちそう』

・外国語映画賞

『イーダ』(ポーランド)

・長編ドキュメンタリー賞

『Citizenfour』
・短編ドキュメンタリー賞

『Crisis Hotline : Veterans Press1』

・短編実写映画賞

『一本の電話』

【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:最終回・全部門予想一覧

最終回の今回で、全部門の受賞予想を一覧にしてまとめたいと思います。

各部門のコーナーで、本命と個人的期待に印をつけましたが、純粋に受賞すると思える作品を赤字で表示していきます。
これが最終的な予想です。


・作品賞
★『アメリカン・スナイパー』
◎『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『Selma』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』


・監督賞
★リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで。』
◎アレハンドロ・G・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』
ベネット・ミラー『フォックスキャッチャー』
モルティン・ティルダム『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』

・主演男優賞
◎★エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』
ベネディクト・カンバーバッチ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ブラッドリー・クーパー『アメリカン・スナイパー』
スティーブ・カレル『フォックスキャッチャー』
マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

・主演女優賞
◎ジュリアン・ムーア『アリスのままで』
マリオン・コティアール『サンドラの週末』
ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』
★フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』
リース・ウィザースプーン『Wild』

・助演男優賞
◎★J.K.シモンズ『セッション』
エドワード・ノートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ロバート・デュバル『ジャッジ 裁かれる判事』
マーク・ラファロ『フォックスキャッチャー』
イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』

・助演女優賞
◎★パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
キーラ・ナイトレイ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
メリル・ストリープ『イントゥ・ザ・ウッズ』
ローラ・ダーン『Wild』

・脚本賞
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『フォックスキャッチャー』
『Nightcrawler』

・脚色賞
★『アメリカン・スナイパー』
◎『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『セッション』
『インヒアレント・ヴァイス』
『博士と彼女のセオリー』

・撮影賞
◎エマニュエル・ルベツキ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
★ロバート・D・イーマン『グランド・ブダペスト・ホテル』
ウカシュ・ジャル、リヒャルト・レンチェフスキ『イーダ』
ディック・ポープ『ターナー、光に愛を求めて』
ロジャー・ディーキンス『Unbroken』

・編集賞
◎★サンドラ・エイデアー『6才のボクが、大人になるまで。』
バーニー・ピリング『グランド・ブダペスト・ホテル』
ウィリアム・ゴールデンバーグ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ジョエル・コックス、ゲイリー・D・マーチ『アメリカン・スナイパー』
トム・クロス『セッション』

・美術賞
★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
◎『イントゥ・ザ・ウッズ』
『ターナー、光に愛を求めて』

・衣装デザイン賞
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『インヒアレント・ヴァイス』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』
『ターナー、光に愛を求めて』

・メイキャップ&ヘアスタイリング賞
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『フォックスキャッチャー』

・視覚効果賞
◎『猿の惑星 新世紀』
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
★『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『X-MEN フューチャー&パスト』

・音響効果賞
◎★『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ホビット 決戦のゆくえ』
『インターステラー』
『Unbroken』

・録音賞
★『アメリカン・スナイパー』
◎『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インターステラー』
『Unbroken』
『セッション』

・作曲賞
◎★ヨハン・ヨハンソン『博士と彼女のセオリー』
アレクサンドル・デプラ『グランド・ブダペスト・ホテル』
アレクサンドル・デプラ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ハンス・ジマー『インターステラー』
ゲイリー・ヤーション『ターナー、光に愛を求めて』

・歌曲賞
◎★「Everything is Awesome」『LEGO®ムービー』
「Glory」『Selma』
「Grateful」『Beyond the lights』
「I'm not gonna miss you」『Glen Campbell : I'll be me』
「Lost Stars」『はじまりのうた』

・長編アニメーション賞
★『かぐや姫の物語』
『ベイマックス』
『The Boxtrolls』
◎『How to train your Dragon2』
『Song of the Sea』

・外国語映画賞
◎★『イーダ』(ポーランド)
『Leviathan』(ロシア)
『Tangerines』(エストニア)
『Timbuktu』(モーリタニア)
『Wild Tales』(アルゼンチン)

・長編ドキュメンタリー賞
◎『Citizenfour』
★『Finding Vivian Maier』
『Last Days in Vietnam』
『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』
『Virunga』

・短編ドキュメンタリー賞
◎★『Crisis Hotline : Veterans Press 1』
『Joanna』
『Our Curse』
『The Reaper』
『White Earth』

・短編実写映画賞
◎『一本の電話』
★『Aya』
『Boogaloo and Graham』
『チベットの埃』 
『Parvaneh』


・短編アニメーション賞
◎★『人間の一生』
『the Bigger Picture』
『ダム・キーパー』
『愛犬とごちそう』
『Me and My Moulton』

【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第13回・作品賞

さて、いよいよ作品賞の予想に入ります。


・作品賞
★『アメリカン・スナイパー』
◎『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『Selma』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』


今年は例年以上に混戦模様を見せています。
監督賞の予想でも書いた通り、作品賞もまた、監督賞候補に挙がっていない作品が獲る可能性が極めて薄い部門。
例年通り、5枠だったとしてノミネートされている可能性のある作品を選ぶとしたら、

監督賞候補に挙がっている
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』の4本と、

両主演賞に挙がっている『博士と彼女のセオリー』か、大ヒットを記録している『アメリカン・スナイパー』でしょう。

歌曲賞と作品賞という異例のコンビネーションでしかノミネートされていない『Selma』、他部門にノミネートされているも助演男優賞で受賞確実の『セッション』は、この部門では少し厳しい戦いとなりそうです。

それでも、8作品が6作品までしか絞れていないという現状。英国作品である『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』と『博士と彼女のセオリー』の2作は、作品賞レースでは特に遅れをとっており、受賞する可能性はほとんどないと思われ、しかしながら前哨戦で全く相手にされていなかった『アメリカン・スナイパー』は、大ヒットの後押しもあって、国内世論を考えると、受賞してもおかしくない位置まで急激に上がってきております。

とはいえ、前哨戦を分け合った『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『6才のボクが、大人になるまで。』の一騎打ちムードは否定できないところ。『グランド・ブダペスト・ホテル』は個性の強さから作品賞レースでは嫌われやすいものの、その他の部門で大量受賞が見込める点で、今年を代表する一本であるといえよう。

しかしながら、予想を大きく難しいものにしてしまったのが、『バードマン』の編集賞落選。編集賞候補に挙がっていない作品賞受賞作は、1980年の『普通の人々』を最後に一本もなく、この部門の作品賞への重要性を伺うことができる。

俳優組合賞のアンサンブルキャスト賞に輝く作品は過去19年で9本が作品賞へ、
製作者組合賞は過去25回で18作品が作品賞へ輝いていることを踏まえると、両方を制している『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の有利は確実となり、『6才のボクが、大人になるまで。』が敗戦する可能性のほうが高まる。

オスカーのジンクスで、近年1億ドル越えの作品とそうでない作品が交互に受賞しているというのがあるが、今年は1億ドル越えは『アメリカン・スナイパー』のみ。これはもしかして……。


単純に、
前哨戦を踏まえると『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
作品評価を考えると『6才のボクが、大人になるまで。』
世論や社会情勢を考えると『アメリカン・スナイパー』

という三つ巴の様相は、非常に予想を困難にさせている。



とはいえ、受賞の可能性が最も高いのは、
『アメリカン・スナイパー』であると予想する。





【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第12回・監督賞

さて、いよいよ大詰め。まずは監督賞からです。


・監督賞
◎アレハンドロ・G・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』
ベネット・ミラー『フォックスキャッチャー』
モルティン・ティルダム『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
★リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで。』


作品賞枠が5枠以上になってから、初めて作品賞候補に挙がっていない作品から監督賞候補が現れました。ベネット・ミラーはこれでデビュー作から3作連続で作品賞or監督賞に候補に挙がるという、スティーブン・ダルドリーみたいな現象になりつつあります。

ところが、監督賞受賞者で作品賞候補になっていないのは、第1回のコメディ監督賞を受賞した『美人国二人行脚』のルイス・マイルストンと、第2回の『情炎の美姫』のフランク・ロイドだけ。
逆のパターン(監督賞候補に上がらない作品賞受賞作)が3回しかない以上に、可能性の低い自体となっている上、84年も連続しているということは、ミラーの受賞の目はほとんどないのではなかろうか。


昨年のアルフォンソ・キュアロンを含め、実にここ4年連続してアメリカ人が獲っていないという不思議な部門。
今年はモルティン・ティルダムとアレハンドロ・G・イニャリトゥの二人が外国人監督ではありますが、一度ノミネート経験のあるイニャリトゥのほうがこの二者の中では受賞の可能性が高いと見えます。


重要な前哨戦である監督組合賞をイニャリトゥが受賞し、それまで前哨戦レースで圧勝してきたリンクレイターが危ういという状態になっていますが、それもそのはず。
過去64回の監督組合賞で、オスカーと異なる結果だったのはわずかに7回。組合賞受賞者がノミネートされて逃すことは4回しかないので、ほぼイニャリトゥの受賞は当確状態になってしまったように思えます。

しかしながら、今年は例によって評価が割れているのも事実。
ウェス・アンダーソンの受賞の可能性は低いものの、リチャード・リンクレイターはイニャリトゥを再び逆転するポテンシャルをまだ有していると思える。
さすがに5年連続で非アメリカ人が持っていくことは考えづらい。
ここはひとつ、リンクレイターに期待しておきたい。



【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第11回・主演男優賞

今年一番の混戦が予想されるのはこの部門ではないでしょうか。主演男優賞の予想をしていきたいと思います。


・主演男優賞
マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
◎★エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』
ベネディクト・カンバーバッチ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ブラッドリー・クーパー『アメリカン・スナイパー』
スティーブ・カレル『フォックスキャッチャー』


まず、前哨戦はマイケル・キートン優勢といった状態でした。
とはいえ、キートンを追い詰めていた『Nightcrawler』のジェイク・ギレンホールがノミネートされなかったことで、キートンの受賞当確フラグが一度立ったものの、気がつくとぐいぐい上昇していったのはエディ・レッドメインという。

今回候補に挙がった俳優のなかで、候補経験者はブラッドリー・クーパーただ一人。しかも3年連続の候補というのは男優賞ではラッセル・クロウ以来。3度連続候補に挙がったなら1回くらいは獲ってもおかしくないのだが。。。

重要な前哨戦ではキートンを上回っているエディ・レッドメイン。
俳優組合賞を受賞した俳優は、2000〜2003年の4度を除きそのまま受賞していることを考えると、ここはレッドメインで順当ではなかろうか。
そんなレッドメインは来年のトム・フーパーの新作でもきっとオスカーを狙えると早くも言われております。今年はちょうど全米で大コケ中の『ジュピター』に出演しており、関係各所ではその影響が出ないように頑張られているという情報を耳にしますが、ネックはそこだけか。
同じ英国人俳優のカンバーバッチとの対決では優勢。
実在の人物を演じた俳優はこの部門では20年で9人が受賞。今年はキートン以外全員が実在の人物を演じていますが。

『バードマン』と『アメリカンスナイパー』は俳優人気よりも作品の人気に集中している模様なので、それを踏まえるとレッドメインが受賞するという結果が一番自然に思えてくる。何といっても演じている役柄がスティーブ・ホーキング博士という、俳優なら誰もが一度は演じてみたい役柄。これは強力。
そして一番の敵はもはやキートンではなく、クーパーのほうである。



【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第10回・主演女優賞

さて、今回は映画の華である主演女優賞です。


・主演女優賞
マリオン・コティアール『サンドラの週末』
ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』
★フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』
◎ジュリアン・ムーア『アリスのままで』
リース・ウィザースプーン『Wild』


昨年はケイト・ブランシェットの圧勝劇に背を向けて、サンドラとかデンチとか言ってましたが、やっぱりこの部門には個人的な思い入れが強くなってしまうのは致し方ないかと。
今年は比較的割れやすい傾向にあり、前哨戦を見ている限りでは、マリオンとロザムンド、ジュリアン・ムーアの3人が批評家賞を分け合う形。
急激に評価を伸ばしていたジェニファー・アニストンが結果落選はしましたが、下馬評通りのメンバーでノミニーが成立していますね。

そんで最重要な組合賞。
マリオンただ一人がノミネート漏れをしており、昨年の記事でも言った通り、組合賞の候補にあがらなかった候補者は100%受賞していません。故に、マリオン・コティアールの二度目の戴冠はほぼ無い状態。

今回のメンバーで実在の人物を演じているのは二人。フェリシティとリース。過去20年で11回が実在の人物を演じて受賞しているというので、わりと確率的には高い。
リース・ウィザースプーンが2度目のオスカーを獲る可能性も無いとは言い切れないけれど、前回の受賞から9年。少し間隔が空いている感じがします(2度以上受賞している女優13人のうち、4人を除いて3〜7年の間に2度目のオスカーを獲得しているし)。



とはいえ、今年は作品賞候補作が一本だけ。こういう時は比較的作品賞候補外の作品から受賞が来るわけです。
そうなれば、もうジュリアン・ムーアが受賞一直線。
俳優組合賞もゴールデングローブも獲ったし、今度こそ悲願のオスカーで問題ないでしょう。
サプライズを期待するならば、俳優組合賞受賞者を逆転した例のほとんどをしめる実在の人物を演じている女優。英国票が流れ込むし、何より脚色賞候補にも選ばれている原作の著者を演じているフェリシティ・ジョーンズに期待したい。これから何度もオスカーに招かれる女優であることは間違い無いだろう。


【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第9回・助演男優賞

こちらもまた、J.K.シモンズが受賞するでしょうけど考察をまとめていきたいと思います。


・助演男優賞
エドワード・ノートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ロバート・デュバル『ジャッジ 裁かれる判事』
マーク・ラファロ『フォックスキャッチャー』
イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』
◎★J.K.シモンズ『セッション』


例年、ノミネート段階での組合賞との直結具合が著しいこの部門。一昨年のクリストフ・ヴァルツ以外の受賞者は皆組合賞に候補入りし、20年間で12回が結果が一致している。
今年は『セッション』の鬼教官J.K.シモンズが見事に受賞したわけで。

彼の勢いはとどまることを知らず、作品の評価を上回る好評を勝ち取り、前哨戦はほぼ圧勝。エドワード・ノートンが7つ、マーク・ラファロが1つだけ前哨戦を勝っているが、それ以外はすべてシモンズが制しているので、助演女優賞のパトリシア同様、ほぼ当確状態なのである。

シモンズ以外全員がノミネート経験者で、デュヴァルに関しては受賞経験もある。
なかなか渋いメンバーが集まった今年の顔ぶれを見ると、
ノートンとホークの復活受賞の目も捨てきれない。

主人公に対して敵か家族か、理解者か。というのがこの部門の大きな特徴。
敵でもあり、理解者でもあるJ.K.シモンズ演じる鬼教官は、主演のマイルズ・テラーを圧倒する強烈な印象をスクリーンに残している。

ここは間違いなくシモンズで、万が一の大波乱があってもノートンまでが受賞圏内といったところだろうか。

【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第8回・助演女優賞

さて。これから演技部門に入っいきます。
まずは、助演女優賞です。パトリシア・アークエットでしょうね。
とりあえず過去のデータとか色々踏まえてサクッと予想しようと思います。パトリシア・アークエットでしょうけど。


・助演女優賞
◎★パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
キーラ・ナイトレイ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
メリル・ストリープ『イントゥ・ザ・ウッズ』
ローラ・ダーン『Wild』


もう細かいことを抜きにしても、今年はパトリシア・アークエットで間違い無いでしょう。
とりあえず裏付けだけ。

・前哨戦圧勝。批評家賞等で複数勝利しているティルダ・スウィントンとジェシカ・チャスティンが落ちた時点でほとんど当確。
・組合賞も勝利。過去20年で13回勝利している
・助演女優賞を二度受賞している女優は過去に二人しかいない(メリル様はノミネートが恒例行事ですから)
・過去20年で主演女優賞候補経験者は6人が受賞。そのうち5人が近3年以内に候補になっている。(残りのケイト・ブランシェットでも6年)9年開いたキーラ、20年以上開いたローラはちょっと。
・ていうか、パトリシアは30年近いキャリアで初のノミネート。エマ・ストーンにはまだまだチャンスがある。

とまあ、あらゆる要素を加味してみても、パトリシアの受賞はほぼ間違いなく。ついにパトリシア・アークエットがオスカー女優になる日がやってきたというわけです。


【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第7回・脚本賞&脚色賞

自分が脚本書いたりしているせいで、変な思い入れを入れて毎年外しているこの部門です。こんばんは。
脚本賞と脚色賞をチェックしていきましょう。


・脚本賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『フォックスキャッチャー』
『Nightcrawler』

『バードマン』以外の4作は脚本家組合賞に候補入りし、『グランド・ブダペスト・ホテル』が受賞しています。
組合賞の規定はアカデミー賞規定と異なっており、『バードマン』は選考対象外だったことを考えると、『グランド・ブダペスト・ホテル』vs『バードマン』の構図が無難であり、作品賞でこの二作と競う『6才のボクが、大人になるまで。』はこの部門では一枚劣る印象を受ける。

比較的無難な作品が受賞しやすかったこの部門ですが、近年は『ミッドナイト・イン・パリ』『ジャンゴ』『her』と、作家性を重視した作品が強くなっております。
ストーリー自体はウェス・アンダーソンとヒューゴ・ギネスで築き、その二人の名前でノミネートされていますが、スクリーンプレイはウェス・アンダーソン単独で書いたもの(と、クレジットされています)。意外と彼の作品は共作ばかりだったので、長編では今回が初めて。その初めての単独脚本でここまでの評価を獲得したウェスに、オスカーを与える絶好の機会なのではなかろうか。

ここは『グランド・ブダペスト・ホテル』の圧勝を予想する。


・脚色賞
★『アメリカン・スナイパー』
◎『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『セッション』
『インヒアレント・ヴァイス』
『博士と彼女のセオリー』


今回のノミネート作品もまた、昨年に続き実話傾向が強くなっている印象です。
本人の回想録である『アメリカン・スナイパー』と『博士と彼女のセオリー』(妻だった女性が書いたものですが)
第三者による伝記がベースの『イミテーション・ゲーム』。
この3本に挑むのはトマス・ピンチョンの小説と、自作短編の再映画化。

長編作品の資金集めのために制作された18分の短編を再構築した『セッション』は、組合賞ではオリジナル脚本として扱われたが、アカデミー賞ではこちらの部門に。
組合賞のこの部門にノミネートされたのは受賞した『イミテーションゲーム』と『アメリカン・スナイパー』だけであるので、この二本が有力視されているだろう。

組合賞受賞作がこちらも受賞する確率は30回のうち20回。
昨年の『それでも夜は明ける』は組合賞の選考外だったが、それを含む3本以外は、ここ30年ですべて組合賞の候補入りになっている。

伝記作品の受賞は近年では4作。
『ビューティフル・マインド』『戦場のピアニスト』『ソーシャル・ネットワーク』『それでも夜は明ける』と、交互に本人によるものと第三者によるものが受賞しているのを考えると、今年は『イミテーションゲーム』の方が優勢か。

ただ『アメリカン・スナイパー』が受賞する予感がものすごくする。ここを獲ってそのまま作品賞まで突っ走ってもおかしくないような……。



【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第6回・撮影賞&編集賞

今日は技術系部門の最重要部門である、撮影賞と編集賞をチェックしていこうと思います。

・撮影賞
◎エマニュエル・ルベツキ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
★ロバート・D・イーマン『グランド・ブダペスト・ホテル』
ウカシュ・ジャル、リヒャルト・レンチェフスキ『イーダ』
ディック・ポープ『ターナー、光に愛を求めて』
ロジャー・ディーキンス『Unbroken』


昨年受賞したエマニュエル・ルベツキが今年もノミネート。受賞経験者は彼一人だけで、おなじみのロジャー・ディーキンスも12回目のノミネートで、今度こそのオスカーを狙う様子。
ディック・ポープは2度目の候補ですが、それ以外のノミニーは初候補といった様相。

組合賞で候補入りしていた『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』が落ちて、代わりに入ってきたのがポーランド映画の『イーダ』。素晴らしいキャメラでしたが、外国語作品の撮影賞受賞は『パンズ・ラビリンス』以降無く。度々受賞していることは受賞していますが、比較的頻繁に候補に上がるわりに、受賞の確率はそんなに高くないのが現状。

撮影賞が白黒/カラーと分けられていた時代から、一元化して以降の47回のうち、37回が作品賞候補作から受賞作が出ていること。
作品賞候補にあがらなかった作品で受賞した作品は、「美術」「衣装デザイン」「主演女優」といった、作品のルックに影響をもたらす部門でも候補に挙がっている(『リバー・ランズ・スルー・イット』以外)ことを踏まえると、

受賞の可能性があるのは『バードマン』『グランド・ブダペスト・ホテル』『ターナー』の3作か。

ちなみに、撮影賞の長い歴史の中で連覇を成し遂げたカメラマンは以下の4人。
W・ハワード・グリーン、レオン・シャムロイ、ウィントン・C・ホック、ジョン・トール。

近年の撮影賞の傾向として、SFや3Dなど、革新的な映像表現が評価されやすくなっております。となると、純然たる光の美を求めた『ターナー』は一歩後退か。

ほとんど長回しワンショットで見せる『バードマン』か、
三つのアスペクト比を巧みに操る完璧な構図で作品世界を体現した『グランド・ブダペスト・ホテル』か。

撮影監督組合賞を受賞したのは『バードマン』。過去28回で11回が直結しており、確実というにはちょっと弱いか。
下馬評では『バードマン』。ただ、個人的には『グランド・ブダペスト・ホテル』の逆転が期待できると推察する。



・編集賞
◎★サンドラ・エイデアー『6才のボクが、大人になるまで。』
バーニー・ピリング『グランド・ブダペスト・ホテル』
ウィリアム・ゴールデンバーグ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ジョエル・コックス、ゲイリー・D・マーチ『アメリカン・スナイパー』
トム・クロス『セッション』

さすが裏の作品賞というだけあり、今年も作品賞候補作で埋め尽くされております。
・過去80回の編集賞で、作品賞と同時受賞した作品が35本。
・作品賞受賞作が編集賞候補落ちしていたのはわずか8回。
・81年から毎年作品賞受賞作は候補入りしている。
この3点を踏まえると、ハプニングのように取りざたされている『バードマン』の落選は、それなりの意味を持ちそうな予感がします。

ともかく、受賞するのは別の作品でも何ら問題がない。
重要な組合賞で受賞したのは『6才のボクが、大人になるまで。』(ドラマ部門)と『グランド・ブダペスト・ホテル』(コメディ・ミュージカル部門)というのを考えると、この二本で決まるのが無難な様子。

昨年も書いた通り、コメディ部門は弱いということもあり、ここは下馬評通り『6才のボクが、大人になるまで。』が危なげなく制するだろう。


【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第5回・美術賞&衣装デザイン賞&メイキャップ・ヘアスタイリング賞

今回は映画作品に花を添えるきらびやかな部門を見ていきましょう。


・美術賞
★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
◎『イントゥ・ザ・ウッズ』
『ターナー、光に愛を求めて』

よく同じ人が受賞することでおなじみのこの賞ですが、今年は候補者に受賞経験者は『イントゥ・ザ・ウッズ』のデニス・ガスナーただ一人(92年の『バグジー』で受賞)。

前哨戦の組合賞はファンタジー部門を『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が受賞し、ピリオド部門を『グランド・ブダペスト・ホテル』が獲りました。
ゆえに、イで始まる3作は前哨戦で負けているわけで、『ターナー』に関しては組合賞に候補すらあがっていないのです。

昨年の予想記事に、組合賞との兼ね合いを表にして表しましたが、意外と組合賞候補どまりでも本番で受賞するケースが多々あるわけです。
加えて、近3年は組合賞でピリオド部門に入った作品が本番を受賞。ともなれば、今年はファンタジー部門?
受賞経験者がいることも相まって、『イントゥ・ザ・ウッズ』が受賞本命か。

(でも個人的には『グランド・ブダペスト・ホテル』がいいな)



・衣装デザイン賞
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『インヒアレント・ヴァイス』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』
『ターナー、光に愛を求めて』


重要な組合賞が来週発表なので、まだこの後の変動があるかもしれないですが、
こちらも基本的に同じ人が獲りやすい部門。

組合賞に候補入りしている作品が確実に受賞するので、またしても『ターナー』は外れてしまうことに。コスプレ映画なのに。。。

それにしても錚々たるメンバーである。
『グランド・ブダペスト・ホテル』のミレーナ・カノネロと『イントゥ・ザ・ウッズ』のコリーン・アトウッドは3度受賞。
『インヒアレント・ヴァイス』のマーク・ブリッジスと『ターナー』のジャクリーヌ・デュランも1度受賞しており、
『マレフィセント』のアンナ・B・シェパードだけが受賞未経験だが候補入りは3度目という。

過去46年間で作品賞候補作の受賞は24本。ただここ9年ないということを考えると、『グランド・ブダペスト・ホテル』には少々分が悪い印象ではあるが、ここは願いを込めて、『イントゥ・ザ・ウッズ』に競り勝ってもらいたいところ。



・メイキャップ&ヘアスタイリング賞
◎★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『フォックスキャッチャー』

まずそもそも、リック・ベイカーが落選したことに驚いているわけですが、
組合賞がこの記事の翌日に発表されるというわけです。
ノミネートを確認すると、
『グランド・ブダペスト・ホテル』→ピリオド部門(メイキャップ、ヘアスタイリング)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』→コンテンポラリー部門(メイキャップ、ヘアスタイリング)、特別メイキャップ部門
『フォックスキャッチャー』→特別メイキャップ部門
と、『ガーディアンズ』が全体を網羅している様相。これは受賞結果が楽しみである。

昨年も書いた通り、「特別メイキャップ部門」がけっこう怖いこの賞。
ただやはり、コンテンポラリー系よりもピリオド系の作品のが強い傾向は否めないので、ここも『グランド・ブダペスト・ホテル』に期待したい。
基本的に作品賞候補作がこの部門に入ると受賞しやすい(『タイタニック』は
『メン・イン・ブラック』に負けたけど)ので、作品人気も加味したわけです。

(組合賞で一波乱あるとわからなくなりそうですが。。。追記します)

追記:組合賞はピリオド部門両方を『グランド・ブダペスト・ホテル』が、メイキャップのコンテンポラリー部門と特別メイキャップ部門を『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が受賞。
一騎打ちムードですが、予想に変更なしでいきます。


【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第4回・視覚効果賞&音響効果賞&録音賞

さて、今回は技術系の3部門を考察します。
ブロックバスター系作品が並ぶので、他の部門との兼ね合いが少ないこれらの部門。
ゆえに、単純な作品評価だけでは分析しがたいものがあります。



・視覚効果賞
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
◎『猿の惑星 新世紀』
★『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『X-MEN フューチャー&パスト』


例によってブロックバスターばかり。マーベル映画が3本という、非常に偏った感じがします。最終選考まで残った作品としては、『GODZILLAゴジラ』『ナイト・ミュージアム3』『マレフィセント』『ホビット』『トランスフォーマー』と、幅広くブロックバスター映画を網羅していましたが、いざノミネートされた作品を並べてみるとこんな感じ。

2010年からノミネート枠が5つに増え、それでもアメコミ作品は基本的に年1本だっただけに(2008年はDCとマーベルが3枠の中に各1本入りましたが)、映画界への貢献度が認められてきている模様。
しかし、アカデミー賞とアメコミというのはやはり対極にある感は否めないところ。

とりあえず、前哨戦である視覚効果監督組合賞の視覚効果賞に候補入りできなかった『キャプテン・アメリカ』をまず外すとしても、どの作品が獲ってもおかしくない現状。
その視覚効果賞に輝いたのは『猿の惑星新世紀』。
過去10年で、この組合賞との直結数は7回。異なる3回は

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』→『スパイダーマン2』
『トランスフォーマー』→『ライラの冒険』
『猿の惑星 創世記』→『ヒューゴの不思議な発明』

という。『猿の惑星』リブートシリーズは一度このチャンスを逃しているわけですね。

配給会社での受賞歴を見てみると、2000年代初頭のLOTR3部作連続受賞後は、
SPE→Uni→ディズニー→NLC→PM→FOX→WB→PM→FOX→WB
と、なぜかここ6年は3つの会社が交互に来ております。
今年の候補作品は、ディズニー2本とFOX2本、PMが1本。この法則では『インターステラー』が受賞する目が有力か。

候補者の中でオスカー経験者は、『インセプション』で受賞済みの二人がいる『インターステラー』と、すでに4度受賞している『猿の惑星新世紀』のジョー・レッテリぐらいか。

受賞者がいない×大ヒットを記録した点で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が獲るか、功労を讃えジョー・レッテリに5度目のオスカーを与えるかの二択だろう。



・音響効果賞
◎★『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ホビット 決戦のゆくえ』
『インターステラー』
『Unbroken』

こちらの部門は対照的に、作品賞絡みの作品も混ざってきております。
作品賞候補枠が増えてから5年で、毎年作品賞候補作が受賞しているわけです。(一昨年は『ゼロ・ダーク・サーティ』と『007スカイフォール』のタイ受賞でしたが)

それ以外の年でも、基本的にアクション映画や戦争映画が強いこともあり、作品賞にあがっていない『Unbroken』の目も消えてはいませんが、『アメリカン・スナイパー』のほうが有力とみて問題ないでしょう。
この記事があがる翌日に、前哨戦の組合賞が発表になります。そこで『アメリカン・スナイパー』が勝てば、問題なく受賞一直線でしょう。



・録音賞
★『アメリカン・スナイパー』
◎『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インターステラー』
『Unbroken』
『セッション』

音響編集賞がサウンドエディットの賞で、こちらはミキシングの賞です。結構違いが分かりづらいのですが、わかりやすく言うと、ミュージカルが獲れるのはこっちの賞です。というぐらい。

なので、音響効果賞のノミネートから『ホビット』に代わり『セッション』が入ってきましたね。楽器映画です。
音響効果賞と録音賞の合致は2000年以降で7回なので、ほぼ半々の形。
ともなれば、『セッション』がここで獲るのも面白いところですが、『アメリカン・スナイパー』で予想しておくのが無難でしょう。

こちらもまた、明日に組合賞が発表となります。そちらには『セッション』が候補入りしていないのを考えると、逆転受賞の可能性も薄いと思われます。

追記:録音監督組合賞を『バードマン』が制しました。
本命は『バードマン』でしょうが、個人的見解では『アメリカン・スナイパー』のほうに。



【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第3回・作曲賞&歌曲賞

今回は作曲賞と歌曲賞という、音楽に関する部門を見ていこうと思います。


・作曲賞
アレクサンドル・デプラ『グランド・ブダペスト・ホテル』
アレクサンドル・デプラ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ハンス・ジマー『インターステラー』
ゲイリー・ヤーション『ターナー、光に愛を求めて』
◎★ヨハン・ヨハンソン『博士と彼女のセオリー』


今年の際立っている特徴として、作曲賞一元化(過去にはドラマ部門とミュージカル部門に分かれていました)してから、ジョン・ウィリアムズしか無し得ていなかった同一作曲家の二作品での候補が実現したということ。
もちろん、獲れるのはどちらか一作品なのですが。

それでも、アレクサンドル・デプラは今回で7、8回目の候補。過去6度は2006年の『クイーン』から、わずか10年足らずの間にこれだけノミネートされて1度も受賞していないので、今度こそ受賞するのでは、という期待も高まるところ。

メンバーではハンス・ジマーただ一人、受賞経験者がいるだけで、残りの二人は今回が初ノミネート。

ゴールデングローブ賞ではヨハン・ヨハンソンが勝利しているだけに、デプラvsヨハンソンの一騎打ちであることは間違いなく。
前哨戦で圧倒的にリードしていた『アンダー・ザ・スキン』は落選。『バードマン』も選考対象外となっただけに、少なくとも、ゴールデングローブ賞で敗れている『イミテーション・ゲーム』は一歩退くか。
もっとも、『グランド・ブダペスト・ホテル』はゴールデングローブにノミネートされていないというハンデがある以上、ヨハンソンのほうにチャンスがあるという見方もできる。



・歌曲賞
◎★「Everything is Awesome」『LEGO®ムービー』
「Glory」『Selma』
「Grateful」『Beyond the lights』
「I'm not gonna miss you」『Glen Campbell : I'll be me』
「Lost Stars」『はじまりのうた』


昨年は珍しいノミネート失格があったこの部門。
今年は無事に5作品で迎えられます。

今年は何と、『LEGO®ムービー』がアニメーション賞に候補漏れしたため、
『Selma』以外の4作品がこの部門でのみの候補入りとなっています。
昨年出したデータを応用すると、

90年以降の受賞作は、
アニメーション→10本(昨年の『アナと雪の女王』も)
作品賞候補作→3本(『トイストーリー3』はアニメーションのほうにいれるため除外)
この部門のみのノミネート→2本

とまあ、これだけ見ても『LEGO®ムービー』の受賞はほぼ間違いないかと思います。
念のため、この部門だけノミネートされている作品の受賞の共通点は、昨年も言いましたが「主人公が歌って候補に入っていること」。
なので、『Beyond the lights』と『はじまりのうた』はアウトですね。

『Glen Campbell : I'll be me』に関しては、ドキュメンタリー作品のこの部門の受賞は『不都合な真実』だけなので、やはり薄いかと。(てかドキュメンタリーに主題歌って必要なのか……。とくに『不都合な真実』みたいなやつさ)

で、結局作品賞候補作から3作といっても、『タイタニック』『LOTR3』『スラムドッグミリオネア』なので作品賞受賞作ですね。『Selma』が受賞するとはさすがに思えないので、そうなると一択。


【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第2回・長編ドキュメンタリー賞&短編各部門

さて、今日は長編ドキュメンタリーを中心に、短編各部門を考察していきましょう。



・長編ドキュメンタリー賞
◎『Citizenfour』
★『Finding Vivian Maier』
『Last Days in Vietnam』
『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』
『Virunga』

昨年は『アクト・オブ・キリング』の受賞を予想しましたが、スキャンダラスな内容が嫌われてか、『バック・コーラスの歌姫たち』が栄冠を勝ち取る結果になったこの部門。
前哨戦段階では『Citizenfour』と『Life Itself』が二分する形になり、ノミネート段階で『Life Itself』が落選したために、もはや『Citizenfour』の独壇場か、といったところ。
みんなロジャー・エバート嫌いなのかな。。。

昨年・一昨年と音楽関係の作品が受賞しておりますが、基本的にこの部門は幅広区幾つかのジャンルで分け合っていながらも、
経済>芸術>社会=自然
のような印象を受けます。

今年は社会系が中心で、『Finding Vivian Maier』が芸術分野に該当するかと。
人物にフォーカスしている『Citizenfour』『セバスチャン・サルガド』
事象にフォーカスしている『Last Days inVietnam』『Virunga』

前哨戦の勢いから、『Citizenfour』の優位は揺るがないでしょうが、逆転があるなら、直前で急激に評価を伸ばしていた『Finding Vivian Maier』か。
『Life Itself』の芸術志向票が全部流れる可能性も充分ありうる。




・短編ドキュメンタリー賞
◎★『Crisis Hotline : Veterans Press 1』
『Joanna』
『Our Curse』
『The Reaper』
『White Earth』


こちらはかなり予想が難しい部門のひとつではあるが、
基本的に
・人物にフォーカスが当てられているもの
・中東地域や南アジアなどの社会問題を描いている作品

が近年では強い印象を受けます。
とはいえ、今年は
・ポーランド製の「病」が題材の作品(『Joanna』『Our Curse』)
・VCLの活動を描いたアメリカ製社会問題(『Crisis Hotline』)
・経済問題とそれにまつわる人間模様(『The Reaper』『White Earth』)
と、なんだかどれもひとつ違う感じがします。

全般的に社会問題化している題材が強いとなれば、『Crisis Hotline』が無難な印象か。
受賞歴で見ると、『White Earth』が一歩リード。同じような題材を描いている長編ドキュメンタリーの『Overnighters』がノミネート漏れしているのが気にかかるところ。



・短編実写映画賞
★『Aya』
『Boogaloo and Graham』
『チベットの埃』 
『Parvaneh』
◎『一本の電話』



昨年は個人的願望で挙げていた『helium』が受賞して非常に嬉しかったわけですが、今年はどれが獲っても正直おかしくないぐらいの混戦模様。
『チベットの埃』と『一本の電話』は確かにいろいろな賞で受賞している経験がありますが、1年前の作品のような感じがしてなんとも。
しかも『チベットの埃』に関しては、シカゴ国際映画祭でドキュメンタリー賞を獲っていたりするので、実写映画のカテゴライズでいいのか気になります(中身を見ていないので)。
授賞式として、一番盛り上がるのは昨年助演女優賞候補に挙がっているサリー・ホーキンス主演の『一本の電話』か。結局この二作品の一騎打ちの目が強い。

昨年は子供が主人公の作品が獲ったから、という安易な理由で『Boogaloo and Graham』を外し、学生映画である『Parvaneh』はノミネートこそが勝利という見方。
『Aya』が気になるし、個人的にはこの作品に獲ってもらいたい気持ちが強い。
ドラマ性の強い作品が好まれるこの部門。
個人的には『一本の電話』と『Aya』の一騎打ちで予想したく。



・短編アニメーション賞

『the Bigger Picture』
『ダム・キーパー』
『愛犬とごちそう』
『Me and My Moulton』
◎★『人間の一生』


昨年は例によってミッキーマウスさんが受賞を逃しました。予想では勝ちまちがいないでしょうと言ったけれど、やっぱり。。。
プリントンもグレン・キーンもノミネート漏れしてしまったので、思い入れがある作品がないのでニュートラルな気分で予想ができますが、とにかくグレン・キーンの『Duet』が素晴らしいので皆さんに観て欲しいです。

とりあえず、今年のノミネート作品の支持層のバラバラ具合が半端ないことが伺えます。
『the Bigger Picture』は学生映画なので、ある一定の支持層を得られそう。
『ダム・キーパー』は日本人クリエイターなので日本では騒がれそうですし、元ピクサーというのも大きい。
『愛犬とごちそう』は大ヒットしている『ベイマックス』の併映なのでディズニーパワー。
『Me and May Moulton』は受賞経験者トーリル・コーヴェなので、やはり一定のファンがいる。
『人間の一生』は、、、あれ。どんな人が支持しているのだろう。。。

で、実はこの部門ですが、受賞作は毎年主人公が人間なのです。人間じゃない動物が主人公になっていたのは2002年の『チャブチャブス』以来一本もなくて、『フォー・ザ・バーズ』や『バニー』や『快適な生活』はあるけれど、基本的には人間が描かれていることが多く。
となると、三択。

この部門で複数回獲ってる作家はウォルト・ディズニーやニック・パーク、フレデリック・バックといった歴史的アニメーター。たしかにトーリル・コーヴェも素晴らしいアニメーターではあるけれど、前の作品と比べるとインパクトに欠ける部分も多々。
だからといって『the Bigger Picture』が受賞するのも考えづらい。

そもそも重要な作家や受賞経験者が軒並み落選している今年の短編アニメーション賞はかなりの混戦。正直何が獲ってもおかしくない気がします。
個人的には『人間の一生』を本命にしたいところ。


【予想】第87回アカデミー賞受賞予想:第1回・長編アニメーション賞&外国語映画賞

今日からオスカー受賞式まで毎日各部門の受賞予想を立ち上げたいと思います。
プログラムとしては、
第1回(2/10)長編アニメ賞&外国語映画賞
第2回(2/11)長編ドキュメンタリー賞&短編各部門
第3回(2/12)作曲賞&歌曲賞
第4回(2/13)視覚効果&音響効果&録音賞
第5回(2/14)美術&衣装デザイン&メイキャップ・ヘアスタイリング賞
第6回(2/15)撮影&編集賞
第7回(2/16)脚本&脚色賞
第8回(2/17)助演女優賞
第9回(2/18)助演男優賞
第10回(2/19)主演女優賞
第11回(2/20)主演男優賞
第12回(2/21)監督賞
第13回(2/22)作品賞
最終回(2/22)全部門一覧

といった感じで簡潔にやっていこうと思います。

では早速、第1回目から。


※予想凡例→◎本命、★個人的見解





・長編アニメーション賞

『ベイマックス』
『The Boxtrolls』
◎『How to train your Dragon2』
『Song of the Sea』
★『かぐや姫の物語』


昨年の『モンスターズ・ユニバーシティ』のノミネート漏れに続いて、今年は前哨戦独走の『LEGO®ムービー』がノミネートで落選する波乱がありました。
ゆえに、アニー賞で勝ち進んだ『How to train your Dragon2』が受賞最有力という目はまちがいないでしょう。

気になる点は、
・2006年からアニー賞とアカデミー賞の結果の合致と不合致が交互に来ている。
(昨年は『アナと雪の女王』が両方を受賞しました。2005年以前は毎年一致してました)
・ドリームワークスアニメーションは『シュレック』以降獲れていない。
(『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』はドリームワークス配給だったけど)

だからといって、基本的にディズニー配給作品しか獲っていないわけだが、『ベイマックス』が獲れるかどうか……。
『How to train your Dragon2』の受賞を阻止できるポテンシャルがありそうなのは、制作会社として、受賞経験があるスタジオジブリ『かぐや姫の物語』ぐらいでしょう。

個人的には『かぐや姫の物語』に受賞してもらいたいのですが、おそらくはドリームワークスの圧勝の予感。



・外国語映画賞

◎★『イーダ』(ポーランド)
『Leviathan』(ロシア)
『Tangerines』(エストニア)
『Timbuktu』(モーリタニア)
『Wild Tales』(アルゼンチン)

この部門も、例によって『フレンチアルプスで起きたこと』が落ちるサプライズに見舞われましたが、その代わりのようにノミネートされたのが同じ北欧の『Tangerines』。それを考えると、1次選考通過した作品をエリアで分けて予想する形である程度のノミネートの目処が立つようなので、来年の予想に向けたメモとしてここに記しておきます。

さて、受賞はほぼ『イーダ』でまちがいないでしょう。
ゴールデングローブでは『Leviathan』が受賞しましたが、それほど波乱が多くないこの部門。少なくとも、この2本以外が受賞することはほぼ無いと思われ、『フレンチアルプスで起きたこと』が落選した時点で、『イーダ』が頂点に立つことは当確状態。
万が一、大サプライズが起きるとしてもアルゼンチンの『Wild Tales』ぐらいでしょうか。



【第87回オスカー受賞予想】プロローグ:二大組合賞の結果を受けて

オスカーのノミネート発表からひと段落して、これから受賞予想に入っていこうと思います。
早速ですが、最も重要な組合賞である「製作者組合賞」と「俳優組合賞」の受賞者が発表となったので、その結果を踏まえて作品賞と演技4賞を予想していこうかと思います。


製作者組合賞

○作品賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『アメリカン・スナイパー』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『フォックスキャッチャー』
『ゴーン・ガール』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『Nightcrawler』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』



俳優組合賞

○アンサンブル演技賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『博士と彼女のセオリー』



○主演男優賞
エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』
スティーブ・カレル『フォックスキャッチャー』
ジェイク・ギレンホール『Nightcrawler』
マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ベネディクト・カンバーバッチ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』


○主演女優賞
ジュリアン・ムーア『アリスのままで』
フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』
ジェニファー・アニストン『Cake』
ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』
リース・ウィザースプーン『Wild』


○助演男優賞
J.K.シモンズ『セッション』
ロバート・デュバル『ジャッジ 裁かれる判事』
イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』
エドワード・ノートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
マーク・ラファロ『フォックスキャッチャー』


○助演女優賞
パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
キーラ・ナイトレイ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
メリル・ストリープ『イントゥ・ザ・ウッズ』
ナオミ・ワッツ『St.Vincent』




<雑感>
ここまで独走態勢だと思われていた『6才のボクが、大人になるまで。』を、対抗筆頭の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が待ったをかける事態になり、作品賞は混戦模様。
その一方で、主演男優賞でマイケル・キートンではなく、エディ・レッドメインが選ばれたことで、『バードマン』のベクトルが不明瞭に(ずば抜けた演者がいなく全員がレベルの高い演技をしている程度に留まっている恐れがあり。逆に監督能力を評価されそうだが、そこはまだリンクレイターの独走状態が続いているフィールドである)。

序盤から混戦模様だった主演女優賞は、下馬評最有力であったジュリアン・ムーアが獲得し、再び一歩抜けた存在に。助演の二人はもうこのまま一直線でしょう。



さて、ここから今年の各部門受賞予想を始めていきたいと思います。



【速報】第87回アカデミー賞ノミネート発表!!!!!


第87回アカデミー賞のノミネートが発表されました!!

最多ノミネートは
9部門で『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『グランド・ブダペスト・ホテル』 
以下、8部門『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
6部門『6才のボクが、大人になるまで。』『アメリカン・スナイパー』
5部門『博士と彼女のセオリー』『セッション』『フォックスキャッチャー』『インターステラー』



○作品賞
『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『Selma』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』

予想的中数(7/8)
*『Selma』が他の部門でノミネートされなかったのは、スクリーニングが浸透していなかったせいでしょう。かろうじて、候補枠の多いこの部門に滑り込んだ模様。
*『フォックスキャッチャー』は監督賞候補に挙がりながら、作品賞漏れ。これは作品賞の候補が5本以上になってから初です。ベネット・ミラーは、『カポーティ』からデビュー3作続けて監督賞か作品賞に入った監督ということで、スティーブン・ダルドリーに並びました。
*『Nightcrawler』はなんだったのか。。。



○監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ベネット・ミラー『フォックスキャッチャー』
モルテン・ティルダム『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで』
ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』


予想的中数(3/5)
*オスカーは監督組合賞の結果よりもベネット・ミラーを愛した。
*エヴァ・デュヴァルネのアフリカ系女性監督初候補はお預け。
*祝!!!ウェス・アンダーソンが監督として評価された!!!!


○主演男優賞
ベネディクト・カンバーバッチ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
スティーブ・カレル『フォックスキャッチャー』
ブラッドリー・クーパー『アメリカン・スナイパー』
エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』
マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』


予想的中数(2/5)
*例年通り一番的中数の少ないこの部門。。。裏をかきすぎました。
*カレルはやっぱり主演男優賞!コメディ俳優の悲願がここで叶う。
*ブラッドリー・クーパーの逆転候補!どんだけオスカーは彼が好きなんだ。


○主演女優賞
マリオン・コティアール『サンドラの週末』
フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』
ジュリアン・ムーア『アリスのままで』
リース・ウィザースプーン『Wild』
ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』

予想的中数(4/5)
*『ゴーン・ガール』はこの部門だけ。やっぱりロザムンドの映画だったということですね。
*マリオン・コティアールが!!ダルデンヌ兄弟の映画が初めてオスカーで呼ばれた瞬間。
*受賞経験者2人vs悲願の受賞へvs若手2人の構図。勝つのは誰?



○助演男優賞
エドワード・ノートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』
J.K.シモンズ『セッション』
マーク・ラファロ『フォックスキャッチャー』
ロバート・デュヴァル『ジャッジ 裁かれる判事』

予想的中数(4/5)
*ロバート・デュヴァル功労賞を讃えて。勝つのはシモンズですから。
*イーサン・ホークの男気と、作品への愛を込めてと。
*マーク・ラファロ危なかったけど、ノミネートおめでとうございます。



○助演女優賞
エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
キーラ・ナイトレイ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
メリル・ストリープ『イントゥ・ザ・ウッズ』
パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
ローラ・ダーン『Wild』

予想的中数(4/5)
*メリル様19回目のオスカー候補。助演はこれが4回目。
*エマ・ストーン待望のオスカー候補おめでとう!!!!!
*昨年のブルース・ダーンに続いて、娘のローラもノミネート。
*エマ・ストーン待望のオスカー候補おめでとう!!!!!!!!!!!



○脚本賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『フォックスキャッチャー』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『Nightcrawler』


予想的中数(4/5)
*順当なノミネーション……あ、『Nightcrawler』。



○脚色賞
『アメリカン・スナイパー』
『Inherent Vice』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』

予想的中数(3/5)
*前哨戦勝ち進んできた『ゴーン・ガール』がまさかのアウト。
*代わりと言っちゃなんだけど、トマス・ピンチョン原作の『Inherent Vice』がここで。
*あ、ニック・ホーンビィもアウトか。。。



○撮影賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ターナー 光に愛を求めて』
『Unbroken』
『イーダ』

予想的中数(4/5)
*『イーダ』!!!!『イーダ』!!!!!『イーダ』!!!!!!
*ホイテマさんはまた今度ね。
*やっぱり強いロジャー・ディーキンス。


○編集賞
『アメリカン・スナイパー』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『セッション』

予想的中数(3/5)
*『バードマン』アウトの大波乱!
*これで作品賞の勢力図が一変。『6才のボクが、大人になるまで。』が独走態勢に入るか。
*あらゆるアスペクト比を遊びぬいた『グランド・ブダペスト・ホテル』がノミネートが嬉しいことです。



○美術賞
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『ターナー 光に愛を求めて』

予想的中数(4/5)
*『博士と彼女のセオリー』がアウト。『ターナー』イン!
*受賞は『グランド・ブダペスト・ホテル』か『イントゥ・ザ・ウッズ』???



○衣装デザイン賞
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『Inherent Vice』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』
『ターナー 光に愛を求めて』

予想的中数(3/5)
*『Inherent Vice』が滑り込む波乱の展開。
*ここでも『博士と彼女のセオリー』が外れる。
*やっぱり受賞は『グランド・ブダペスト・ホテル』?



○ヘアスタイリング&メイキャップ賞
『フォックスキャッチャー』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

予想的中数(2/3)
*大変です。リック・ベイカーがノミネート落ちしました。
*『グランド・ブダペスト・ホテル』vs『ガーディアンズ』?
*そんなことよりリック・ベイカーが……


○視覚効果賞
『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』
『猿の惑星:新世紀』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『X-MEN フューチャー&パスト』

予想的中数(3/5)
*マーベル映画大旋風!!ゴジラもホビットも蹴散らした。
*『猿の惑星』のアンディ・サーキスへの敬意はここに込められた?
*『インターステラー』ひっそりと技術部門をかっさらう?


○録音賞
『アメリカンスナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インターステラー』
『セッション』
『Unbroken』

予想的中数(4/5)
*『イントゥ・ザ・ウッズ』が外れる。ミュージカル映画が音楽映画に負ける。
*『アメリカン・スナイパー』と『Unbroken』みたいな映画がやっぱり強い。



○音響編集賞
『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インターステラー』
『Unbroken』
『ホビット 決戦のゆくえ』

予想的中数(3/5)
*『バードマン』なんでこんなに音響関係強いんだ。
*今年は録音賞との一致が3作。参考までに。
*やっぱり『アメリカン・スナイパー』『Unbroken』はくるんですね。


○作曲賞
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『インターステラー』
『ターナー 光に愛を求めて』
『博士と彼女のセオリー』

予想的中数(3/5)
*ジョン・ウィリアムズ以来の快挙!デプラ先生が2作品で候補入り!!!!
*さすがにトーマス・ニューマンとかジェームズ・ニュートン・ハワードの逆襲はなかった。
*ハンス・ジマー久々の受賞なるかどうか。
*いやそれよりデプラ先生の受賞が楽しみ。



○歌曲賞
「Everything is Awesome」『LEGO®ムービー』
「Glory」『Selma』
「Grateful」『Beyond the Lights』
「I'm not Gonna Miss You」『Glen Campbell...I'll be me』
「Lost Stars」『はじまりのうた』

予想的中数(2/5)
*LEGO®ムービーはここだけ!そんな馬鹿な!!
*今年は失格作とか無いですよね?
*作品賞との一致は1作品だけ。参考までに。



○長編アニメーション映画賞
『ベイマックス』
『The Boxtrolls』
『How to Train Your Dragon 2』
『かぐや姫の物語』
『Song of the Sea』

予想的中数(4/5)
*大本命『LEGO®ムービー』アウトで大混戦!!!そんな馬鹿な!!!
*ワーナーは『アメリカン・スナイパー』に力を入れすぎたんですね。
*その隙にGkidsが2作品で候補入り!
*日本のアニメとしては宮崎駿以外で初候補!がんばれかぐや姫!



○外国語映画賞
『イーダ』(ポーランド)
『Leviathan』(ロシア)
『Tangerines』(エストニア)
『Timbuktu』(モーリタニア)
『Wild Tales』(アルゼンチン)

予想的中数(4/5)
*『フレンチアルプスで起きたこと』が外れる大波乱!
*でも代わりに入ったのはやっぱり北欧映画。
*『イーダ』の独走態勢がより強まった。



○長編ドキュメンタリー映画賞
『Citizenfour』
『Finding Vivian Miear』
『Last days in Vietnam』
『The Salt of the Earth』
『Virunga』

予想的中数(3/5)
*『Life Itself』が外れた!!!みんなロジャー・エバート好きじゃないんだな。
*組合賞3つで候補入りした『Citizenfour』と『FVM』は危なげなく。
*ヴィム・ヴェンダース3度目のオスカー候補。またしてもドキュメンタリー部門。



○短編ドキュメンタリー映画賞
『Crisis Hotline:Veterans Press1』
『Joanna』
『Our Curse』
『The Reaper』
『White Earth』

予想的中数(3/5)
*ルーシー・ウォーカーがアウト!
*長編ドキュメンタリー外れた『Overnighters』の代わりに『White Earth』が。同じようなテーマでしたからね。
*学生アカデミーからの『White Earth』がノミネートされたのは大きい?
*てか『Joanna』と『Our Curse』は両方不治の病モノ。



○短編実写映画賞
『Aya』
『Boogaloo and Graham』
『Butter Lamp』
『Pavaneh』
『The Phone Call』

予想的中数(3/5)
*学生アカデミーからは『Pavaneh』。まあテーマ的にはやっぱり移民問題が強い。
*サリー・ホーキンス主演の『The Phone Call』が候補入り!
*イスラエル初の短編映画『Aya』に頑張って欲しいが、受賞は『Butter Lamp』?



○短編アニメーション映画賞
『The bigger picture』
『ダム・キーパー』
『愛犬とごちそう』
『Me and My Moulton』
『The Single Life』

予想的中数(2/5)
*受賞経験者対決を制したのはトリル・コーベ。ビル・プリンプトンもアウト!
*ディズニーとピクサーのアニメーター対決は、グレン・キーン一人だけ敗れる結果に。
*『ダムキーパー』には元ピクサーの日本人アニメータが参加してますよ。





【オスカー予想連載】第87回アカデミー賞予想最終回:全部門一覧




オスカーのノミネート発表直前になりました。
各部門の最終予想を出したいと思います。

ほとんどの部門が、事前の予想コラムから変更されている箇所がありますので、
予想コラムは参考までにご覧いただければと思います。

★印が付いているのは現時点の受賞予想です。
(*組合賞の結果が出たので、一部変更しました)


○作品賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
★『6才のボクが、大人になるまで。』
『ゴーン・ガール』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『Nightcrawler』
『Selma』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』


予想コラムはこちら→第6回:作品賞
前回予想から『フォックスキャッチャー』を外して『Nightcrawler』をイン。
前哨戦の結果諸々含み、今年も9枠で予想。もうひと枠来るなら、『フォックスキャッチャー』か『アメリカン・スナイパー』。



○監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
デミアン・チャゼル『セッション』
エヴァ・デュヴァルネ『Selma』
★リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで』
ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』

予想コラムはこちら→第5回:監督賞
モルティン・ティルダムとデヴィッド・フィンチャーを外し、勢いのあるデミアン・チャゼルとウェス・アンダーソンに期待。受賞はほぼリンクレイターで間違い無いでしょう。
デュヴァルネのアフリカ系女性監督ノミネートは外さないだろうと予想。



○主演男優賞
デヴィッド・オイェロウォ『Selma』
エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』
ジェイク・ギレンホール『Nightcrawler』
★マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
レイフ・ファインズ『グランド・ブダペスト・ホテル』

予想コラムはこちら→第1回:主演男優賞
こちらも『フォックスキャッチャー』を外し、『Nightcrawler』のギレンホールをイン。
レイフ・ファインズ→カンバーバッチの線もものすごく有力だが、作品の勢いを考えてレイフ・ファインズを。今年は『GBH』が大旋風を巻き起こすのではなかろうか。



○主演女優賞
フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』
ジェニファー・アニストン『Cake』
★ジュリアン・ムーア『アリスのままで』
リース・ウィザースプーン『Wild』
ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』

予想コラムはこちら→第2回:主演女優賞
秋に書いた予想コラムの段階で、アダムス押しになってますが、ゴールデングローブ賞でコメディ部門を獲ったけれど、アニストンの勢いに期待。ドラマ部門と同じ5枠になったけれど、だとしたら受賞はそこを制したムーアか。でもやっぱりエイミー・アダムス来そうで怖い。。。



○助演男優賞
エドワード・ノートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』
ジョシュ・ブローリン『Inherent Vice』
★J.K.シモンズ『セッション』
ロバート・デュヴァル『ジャッジ 裁かれる判事』

予想コラムはこちら→第3回:助演男優賞
シモンズの受賞当確以外は、結構荒れそうなこの部門。こちらでも『フォックスキャッチャー』を外して、作品の勢い以上にこの部門のみで健闘が予想されてる2作品に。
デュヴァルとブローリンの枠は、自信ない。


○助演女優賞
エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
キーラ・ナイトレイ『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
メリル・ストリープ『イントゥ・ザ・ウッズ』
パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
レネ・ルッソ『Nightcrawler』

予想コラムはこちら→第4回:助演女優賞
チャスティン、スウィントン、ルッソ、ダーンあたりが、最後のひと枠争い。キャンペーンに消極的なチャスティン、作品が他の部門に全く現れないスウィントン、前哨戦でまったく相手にされていないダーンを外すと、作品の勢いが半端ないレネ・ルッソに分があるが……。90年代女優の復活はアークエットだけで充分かも。そうなればチャスティンが入る。
(可能性論でいえば、主演男優賞とのセットが2作、助演男優賞とのセットが1作と単独が1作なので、主演女優賞とのセットのローラ・ダーンも十分にありうるか、、、)



○脚本賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『Nightcrawler』
『Selma』

組合賞で候補入りした『セッション』が脚色賞に行ったので、代わりに入るのは『Selma』でしょうと。そして『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は確実に入ってくると考えて、この面々。
今度こそ、ウェスの受賞を。


○脚色賞
★『ゴーン・ガール』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『博士と彼女のセオリー』
『セッション』
『Wild』

組合賞から多少変動しそうな予感(さすがに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がこちらに入るとは思えないから)。
『イミテーション・ゲーム』と『ゴーン・ガール』『セッション』は当確で、『Wild』がニック・ホーンビイなので脅威。前哨戦強さを見せた『Inherent Vice』の可能性も。


○撮影賞
★『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ゴーン・ガール』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『ターナー 光に愛を求めて』
『Unbroken』

組合賞とほぼ一致するとみるも、『イミテーション・ゲーム』の枠を『ゴーン・ガール』にしてみたり。『インターステラー』『エヴァの告白』あたりの可能性も充分だけど、受賞は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でほぼ間違いなく。



○編集賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
★『6才のボクが、大人になるまで。』
『ゴーン・ガール』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『セッション』

編集賞は組合賞にあがり、作品賞候補にあがるものが前提。『セッション』よりも『Nightcrawler』?ここは『セッション』でしょ。



○美術賞
★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『博士と彼女のセオリー』

美術監督組合賞のピリオド部門から3作、ファンタジー部門から2作。
おそらく『グランド・ブダペスト・ホテル』がこの辺りでノミネート数を稼いでいくのだと思われるが。。


○衣装デザイン賞
★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』
『Selma』
『博士と彼女のセオリー』

こちらも組合賞のピリオド部門から3作、ファンタジー部門から2作。
『Selma』→『イミテーション・ゲーム』の可能性も充分高い。『ターナー 光に愛を求めて』とかが滑り込んできても面白そう。


○ヘアスタイリング&メイキャップ賞
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
★『マレフィセント』

エントリー残った7作品から、まずリック・ベイカーの『マレフィセント』が特殊メイキャップ部門で。ピリオド&キャラクターから『グランド・ブダペスト・ホテル』、コンテンポラリーの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』という予想。またしても『フォックスキャッチャー』を無視してしまった。。。


○視覚効果賞
『猿の惑星:新世紀』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『GODZILLA ゴジラ』
『ホビット 決戦のゆくえ』
『インターステラー』

今回のエントリー作品10本は、わかりやすく4つの配給会社に分かれております。なので、それぞれから1作品づつ組合賞に挙がった作品を選び、残りも組合賞候補作から選ぶか迷いましたが、完全合致がないことを考え、外れている『ゴジラ』をチョイス。ワーナーだけ2作品で、フォックス、ディズニー、パラマウントが1作づつという感じに。



○録音賞
『アメリカンスナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『インターステラー』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『Unbroken』

組合賞で候補入りしている作品から4本と、この部門に強いミュージカルを一本。
組合賞候補作と同じぐらいの割合で、作品賞候補作も入るこの部門。勢いのある『グランド・ブダペスト・ホテル』『ゴーン・ガール』あたりも虎視眈々かと。


○音響編集賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『猿の惑星 新世紀』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『Unbroken』

組合賞をリードした『バードマン』と『猿の惑星』を主軸に。
『アメリカンスナイパー』が入りそうな気もするし、3部門で候補入りした昨年の『それでも夜は明ける』や一昨年の『ホビット』の例もあるので、一抹の不安は残る。


○作曲賞
『ゴーン・ガール』
★『グランド・ブダペスト・ホテル』
『インターステラー』
『博士と彼女のセオリー』
『Nightcrawler』

悩みどころは『グランド・ブダペスト・ホテル』『イミテーション・ゲーム』『Unbroken』でデプラが3作あること。オスカー作曲賞が一本化されてから、2作品で候補に挙がったのは2001年のジョン・ウィリアムズと、2005年のジョン・ウィリアムズと、2011年のジョン・ウィリアムズだけ。デプラにはまだ早い?となると、作品の圧倒的な勢いを買って『グランド・ブダペスト・ホテル』。



○歌曲賞
「Split the Difference」『6才のボクが、大人になるまで。』
「The Last Goodbye」『ホビット 決戦のゆくえ』
★「Everything is Awesome」『LEGO®ムービー』
「Glory」『Selma』
「What is Love」『Rio2』

とても読みづらい部門である。
何せエントリー作品が多すぎること、同じ作品によっても複数の出品があること、他の部門と全く関係ないのが来ること。厄介すぎます。最近は作品賞絡みがちょくちょく入るので、前哨戦で健闘している『6才の〜』『Selma』を軸に、ほぼ独走模様の『LEGO®ムービー』を入れ、シリーズをまとめあげた『ホビット』。
残り一枠は『はじまりのうた』と悩んだが、昨年『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』が無視されたことを考えると、ちょっと不安である。結果、アニメに逃げてみる。



○長編アニメーション映画賞
『ベイマックス』
『How to Train Your Dragon 2』
★『LEGO®ムービー』
『かぐや姫の物語』
『Song of the Sea』

予想コラムはこちら→番外編:長編アニメ賞1番外編:長編アニメ賞2
予想コラム中でも推していた、ライカの『The Boxtrolls』を最後まで残すか悩んだが、今年はアニー賞の作品賞と監督賞が完全一致。だとしたら純粋に評価を信用して、『Song of the Sea』を入れて、Gkidsの2本出しを期待。



○外国語映画賞
『フレンチアルプスで起きたこと』(スウェーデン)
★『イーダ』(ポーランド)
『Leviathan』(ロシア)
『Timbuktu』(モーリタニア)
『Wild Tales』(アルゼンチン)

受賞ほぼ当確状態の『イーダ』をLOCKして、それ以外の選考通過作を4つのエリアに分類すると、こうなる。なんかこうなりそう。ひっくり返してくるとすれば、エストニアの『Tangelines』ぐらいだろうか。



○長編ドキュメンタリー映画賞
『Citizenfour』
★『Life Itself』
『Last days in Vietnam』
『The Overnighters』
『Virunga』

『Citizenfour』と『Life Itself』が突っ走った前哨戦。
評価と、組合賞の結果を踏まえつつ、大穴はMetacriticsで95を叩き出している『Virunga』。
近年の音楽映画ブームを考えると『Keep on Keepin' On』も侮れない。



○短編ドキュメンタリー映画賞
『Crisis Hotline:Veterans Press1』
『Kehinde Wiley: An Economy of Grace』
★『The Lion's Mouth Opens』
『Our Curse』
『White Earth』

予想がかなり困難なこの部門。
上記5作に加えて『Joanna』『One Child』『The Reaper』がありますが、とりあえずアメリカ作品を中心にして、かつ受賞歴が輝かしい『Our Curse』も。


○短編実写映画賞
『Aya』
『Baghdad Messi』
★『Butter Lamp』
『My Father's Truck』
『The Phone Call』

こちらも難しく。昨年の映画である『The Phone Call』と『Butter Lamp』は受賞歴的に有力。学生映画3本のエントリーから、ブラジルとベトナムの合作を選択。イスラエル2作から楽しそうな方を選び、昨年のような子供を題材にした作品からサッカー少年を選ぶ。
『SLR』は面白かったけど、多分ノミネートされないでしょう。


○短編アニメーション映画賞
『ダム・キーパー』
★『Duet』
『愛犬とごちそう』
『Footprints』
『The Numberlys』

受賞経験監督が3作品、学生作品が2作品、ディズニーやピクサー絡みが3作品と、あと2本の計10作品のショートリスト。
とりあえずアメリカ映画5作品で占めてみたけれど、トーリル・コーヴェの作品と、学生作品の『Symphony No4』が気になるところ。とりあえず、ビル・プリンプトンへの敬意は長編アニメ部門でなくこちらに注がれると考えられる。受賞は、『Duet』が最有力か。



という感じです。
とまあ、候補に来そうだけど入れてない作品はとりあえずリストのタイトル上には残っておりますけれど。

予想段階では、

『グランド・ブダペスト・ホテル』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』→10部門
『6才のボクが、大人になるまで。』『博士と彼女のセオリー』→7部門
『ゴーン・ガール』『Selma』→6部門
『インターステラー』『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』『Nightcrawler』『セッション』→5部門

例年通りなら、明日の日本時間の夜頃にノミネートの発表(音速で読み上げていく恒例行事)があるので、頑張りましょう←←



【オスカー直前2】組合賞から予想する。(脚本・脚色・編集・撮影・美術・衣 装デザイン・メイキャップ&ヘアスタイリング・視覚効果・録音・音響編集)

重要な前哨戦として知られる、各組合賞を過去5年のデータと比較して、雑感。
オスカー予想の役に立てばいいかな、というものです。



⚫︎脚本賞

脚本家組合賞(脚本賞)
『6才のボクが、大人になるまで』
『フォックスキャッチャー』
『グランド・ブダペストホテル』
『Nightcrawler』
『Whiplash』

ここでも存在感を発揮する『Nightcrawler』。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『Selma』は未エントリーなのでしょうか。それはともかく、近5年の脚本賞候補から考えると、

2013→5本
2012→3本(残り2本は未エントリー)
2011→2本(残り3本は未エントリー2本+外国語映画)
2010→3本
2009→2本(残り3本中1本がアニメーション)

これを考えると、どの作品が残ってもおかしくない現状。
少なくとも、批評家賞の状態から、『バードマン』が突っ込んでくることはまちがいなく、『6才のボク』『グランド・ブダペストホテル』は確実に残る模様。
前哨戦で獲っているだけに侮れない『Nightcrawler』と『Whiplash』から、『バードマン』の代わりに外れるのは『フォックスキャッチャー』の可能性高し。
『Selma』が入ってきたら『Nightcrawler』のほうが退くか……。





⚫︎脚色賞

脚本家組合賞(脚色賞)
『アメリカンスナイパー』
『ゴーン・ガール』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『イミテーションゲーム』
『Wild』

どうして入ってきたガーディアン。と言いたくなりますが、
2013→3本(残り2本は未エントリー)
2012→4本(残り1本は未エントリー)
2011→3本
2010→3本(残り1本はアニメーション)
2009→2本

こちらも完全一致はないので、ガーディアンは外れると思しき。
前哨戦の様子から『Inherent Vice』。作品パワーから『博士と彼女のセオリー』『Unbroken』あたりが逆転候補になりそう。
『ゴーン・ガール』と『イミテーションゲーム』は残留確定。





⚫︎編集賞

編集監督組合賞
(ドラマ部門)
『アメリカンスナイパー』
『6才のボクが、大人になるまで』
『ゴーン・ガール』
『イミテーションゲーム』
『Nightcrawler』
『Whiplash』

(コメディ・ミュージカル部門)
『バードマン』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『Inherent Vice』
『グランド・ブダペストホテル』


近5年のノミネート作品25作品中、この組合賞で漏れていたのは4作品。『ダラス・バイヤーズクラブ』『127時間』『プレシャス』『イングロリアス・バスターズ』。
つまりは作品賞にはいる作品なら問題なく、この組合賞をスルーしてもいけるよってことなので、『Selma』は可能性ありだけど、批評家賞で頑張っている『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の目は消滅したと考えて良さそう。
ちなみに近5年では作品賞候補に挙がらなかったノミネート作は『ドラゴン・タトゥーの女』だけで、受賞していきました。数年前の『ボーン・アルティメイタム』もそうでしたね。





⚫︎撮影賞

撮影監督組合賞
『Unbroken』
『イミテーションゲーム』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ターナー 光に愛を求めて』
『グランド・ブダペストホテル』

前哨戦頑張っている『インターステラー』が入りませんでした。あらあら。
過去5年で、この組合賞と本番のノミネートが違ったことは3度。
『レ・ミゼラブル』→『ジャンゴ 繋がれざる者』
『裏切りのサーカス』→『戦火の馬』
『NINE』→『ハリーポッターと謎のプリンス』

共通点は、複数回候補経験者は逆転できるというわけですかね。
『謎のプリンス』のブリュノ・デルポネルは『アメリ』『ロング・エンゲージメント』で外国映画ながら撮影賞に二度候補入り。
『ジャンゴ』のロバート・リチャードソンは3度受賞経験しているし、『戦火の馬』のヤヌス・カミンスキは言わずもがな。
では、今年は例えば『ゴーン・ガール』のジェフ・クローネンウェスは2度候補に挙がっているので十分可能性ありでしょうか。
『エヴァの告白』のダリウス・コンジは1回しか候補に挙がっていないし、『インターステラー』のホイテ・ヴァン・ホイテマはまだ候補経験なし。これは危うい。
ところで、逆に落ちる作品3本の共通点ってなんだろうかと考えたら、「人がうじゃうじゃ出てくる」ってことしか思い浮かばなかったです。それなら『グランド・ブダペストホテル』『イミテーションゲーム』危うい?





⚫︎美術賞

美術監督組合賞
(ピリオド)
『グランド・ブダペストホテル』
『イミテーションゲーム』
『Inherent Vice』
『博士と彼女のセオリー』
『Unbroken』

(ファンタジー)
『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』
『猿の惑星 新世紀』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

(コンテンポラリー)
『アメリカンスナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『フォックスキャッチャー』
『ゴーン・ガール』
『Nightcrawler』


傾向が掴みづらい美術賞と組合賞の関連性。

2009年は組合賞候補作が2本(ファンタジーとピリオド)
2010年は組合賞候補作5本(ファンタジー3、ピリオド2)
2011年は組合賞候補作3本(ファンタジー1、ピリオド2)
2012年は組合賞候補作5本(ファンタジー2、ピリオド3)
2013年は組合賞候補作5本(ファンタジー1、ピリオド3、コンテンポラリー1)

なので基本的にはコンテンポラリー無視でいいでしょうかね。
昨年のコンテンポラリー1作品も『her』なので現代というより未来でしたし。
また、近年急に作品賞候補作からのノミネートが目立つ状態に。
昨年と2011年は4本、2012年と2010年は3本が作品賞と一致しました。2009年は『アバター』だけだったのにね。
ピリオドで、作品賞候補入り確実視されている3本は問題なくノミネートされるでしょう。残りはファンタジーから2本くるかな。『イントゥ・ザ・ウッズ』は確定か。




⚫︎衣装デザイン賞

衣装デザイナー組合賞
(コンテンポラリー)
『6才のボクが、大人になるまで』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ゴーン・ガール』
『インターステラー』
『Wild』

(ピリオド)
『グランド・ブダペストホテル』
『イミテーションゲーム』
『Inherent Vice』
『Selma』
『博士と彼女のセオリー』

(ファンタジー)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『ホビット 決戦のゆくえ』
『The Hunger Games : Mockingjay Part1』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』


こちら、近5年を見るとちょっと面白い。
2009年→組合賞候補4作(ピリオド3、ファンタジー1)+外国映画(『ブライト・スター』)
2010年→組合賞候補4作(ピリオド2、ファンタジー2)+外国映画(『ミラノ、愛に生きる』)
2011年→組合賞候補4作(ピリオド4)+外国映画(『もうひとりのシェイクスピア』)
2012年→組合賞候補5作(ピリオド3、ファンタジー2)
2013年→組合賞候補3作(ピリオド3)+外国映画(『グランドマスター』)
+マイケル・オコナー(『The Invisible Woman』)

・まずコンテンポラリー完全無視。
・お馴染みの人がいないか探す。
ちなみにオコナーは今年は評判の悪い『Suite Francaice』だけ。サンディ・パウエルは来年の『シンデレラ』で獲るでしょうし、コリーン・アトウッドは……いましたね。候補入りしてますし。『イントゥ・ザ・ウッズ』確定。
・あと衣装の評判がすこぶる良い外国映画があるか。
『ターナー』がちょっと気になるぐらい。

ピリオドから3つか4つ、ファンタジーから2つか1つ。
最後の一席争いは『イミテーションゲーム』vs『マレフィセント』になるかな。。。



⚫︎メイキャップ&ヘアスタイリング賞

メイキャップアーティスト/ヘアスタイリスト組合賞

(コンテンポラリーメイキャップ)
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
『ゴーン・ガール』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『Nightcrawler』

(ピリオドorキャラクターメイキャップ)
『The Hunger Games Mockingjay Part1』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『グランド・ブダペストホテル』
『博士と彼女のセオリー』
『Unbroken』


(特殊メイク効果)
『フォックスキャチャー』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『マレフィセント』
『ホビット 決戦のゆくえ』


(コンテンポラリーヘアスタイリング)
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『St.Vincent』
『ニューヨーク冬物語』

(ピリオドorキャラクターヘアスタイリング)
『ジェームズ・ブラウン 最高の魂を持つ男』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『Selma』
『グランド・ブダペストホテル』
『博士と彼女のセオリー』



多いよ。
とはいえ、昨年から組合賞ができたこの部門。
メイキャップ&ヘアスタイリング賞になったのも一昨年からで、それまではあくまでも「メイキャップ」賞。
ではこの2年でヘアスタイリングを重視された作品があったか、と言われてもピンとこない。
一昨年は
『レ・ミゼラブル』(髪切ってる)
『ヒッチコック』(禿げてる)
『ホビット』(うん。)

去年は
『ダラス・バイヤーズクラブ』(メイキャップ?)
『jackass』(ん?)
『ローン・レンジャー』(うん。)

とりあえず、昨年の候補3作は、何らかの形で組合賞で目立っている。
『ダラス・バイヤーズクラブ』はピリオドのメイキャップ部門受賞。
『jackass』は特殊メイク効果受賞。
『ローン・レンジャー』はピリオドのメイキャップとヘアスタイリングでノミネート。


今年すでにエントリー作が出揃っているので、まずそれを見るとして、
『アメイジングスパイダーマン2』(候補なし)
『ガーディアンズオブギャラクシー』(コンテンポラリーM&Hと特殊メイク効果)
『ノア約束の舟』(候補なし)
『マレフィセント』(特殊メイク効果)
『グランドブダペストホテル』(ピリオドM&H)
『フォックスキャチャー』(特殊メイク効果)
『博士と彼女のセオリー』(ピリオドH)


『アメスパ』と『ノア』は組合賞に入ってこなかったのでまず外す。
ヘアスタイリングにしか入らなかった『博士と彼女のセオリー』を泣く泣く外し、また近2年は作品賞候補作が1本入るということは、まずは『グランド・ブダペストホテル』は来るということだろうか。
残り、特殊メイク候補3作から2本選ぶとして他部門候補の『ガーディアンズ』、
とりあえず必ず候補に上がるリック・ベイカーの『マレフィセント』で問題ないか。
『フォックスキャチャー』がここでも落ちることになるのだろうか……。


⚫︎視覚効果賞

視覚効果監督組合賞

(視覚効果賞)
『猿の惑星 新世紀』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『マレフィセント』
『ホビット 決戦のゆくえ』
『X-MEN フューチャー&パスト』

(サポート視覚効果賞)
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『ダイバージェント』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム』
『Unbroken』


例年のノミネートを見ると、基本的に組合賞の視覚効果部門から3〜4作品がノミネートされています。オスカー候補が3作だった2009年は3作とも視覚効果部門にノミネートされており、
2010年と、2013年は4作が共通し、残りの1作はサポート視覚効果部門を受賞する作品が選ばれました。
2011年と2012年は、どちらの候補にも上がらなかった作品が1作だけ入りましたが、概ね同じような傾向があり、サポート視覚効果に入る作品でオスカー候補に上がる作品は、組合賞同部門を制す傾向があります。

今年のエントリー作10本のうち、6本が視覚効果部門にノミネートされている一方、サポート部門と重なる作品が一本もないので、とりあえず確実そうな4本をまず選び、残り1本を精査する必要がありそうです。



⚫︎録音賞

録音監督組合賞
『アメリカンスナイパー』
『バードマン』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『Unbroken』

ミュージカル映画にも優しいこの部門ですが、『イントゥ・ザ・ウッズ』が組合賞漏れするとは。
近5年を比べると、2〜4作品がそのままオスカーに。あまり直結とは言えないので、参考程度でしょうか。
組合賞とオスカーの候補の入れ替わりを見ると、
2013年は、組合賞『アイアンマン3』→オスカー『ホビット2』
2012 組合賞『ホビット1』『ゼロ・ダーク・サーティ』→オスカー『アルゴ』『ライフ・オブ・パイ』
2011 組合賞『ハンナ』『パイレーツ4』『スーパー8』→オスカー『ドラゴンタトゥーの女』『トランスフォーマー3』『戦火の馬』
2010 組合賞『ブラックスワン』『シャッターアイランド』→オスカー『英国王のスピーチ』『ソルト』
2009 組合賞『第9地区』→オスカー『イングロリアスバスターズ』

というふうに、作品賞などでも善戦する作品が変わっていたり、入っていたり、はたまたこの部門でしか健闘できないような作品が入っていたり落ちていたりと傾向が掴みづらい状態です。


⚫︎音響編集賞

音響効果監督組合賞
(音響効果&効果音部門)
『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』
『猿の惑星 新世紀』
『フューリー』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『Unbroken』

(ダイアローグ&ADR部門)
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『猿の惑星 新世紀』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『アリスのままで』
『博士と彼女のセオリー』
『Unbroken』
『セッション』

(ミュージック部門)
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『猿の惑星 新世紀』
『きっと星のせいじゃない』
『ゴーン・ガール』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『インターステラー』
『Selma』


こちらも幾つかの部門に分かれている組合賞ですが、上記の他にミュージカル映画部門や
アニメ、外国映画、ドキュメンタリーの部門があります。実際のところ、ノミネートされるのは上の三つの部門からなので、省略させていただいておりますが、

基本的には「音響効果&効果音部門」に候補に上がる作品が中心です。
2013年は5作すべて、2012年と2011年は4作がこの部門にあがっており、
昨年の『オール・イズ・ロスト』、以外は同時に他の部門にも候補入りしています。

また、一昨年オスカーをタイ受賞した『ゼロ・ダーク・サーティ』は組合賞で一切絡まず、2011年の『ヒューゴの不思議な発明』はミュージック部門(受賞)のみ候補入りしました。
不思議と、この2作品はオスカーを獲得しておりますから、そういう作品のほうが強いと考えると、ノミネート予想はしやすいかもしれません。



【オスカー直前1】アメリカ製作者組合賞のノミネートから、作品賞を考える。

アカデミー賞ノミネート発表まであと9日ほどです。(現地時間1/15に発表です)

作品賞レースを占う、最重要組合賞とも言われているアメリカ製作者組合賞のノミネーションが発表されました。


すでに発表されている、アニメーション映画賞、ドキュメンタリー映画賞も合わせて紹介しつつ、作品賞部門の過去のデータと照らし合わせて、今年の作品賞レースの予想に加えていきたいと思います。



作品賞
『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで』
『フォックスキャッチャー』
『ゴーンガール』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム』
『Nightcrawler』
『博士と彼女のセオリー』
『Whiplash』


アニメーション映画賞
『ベイマックス』
『The Book of Life』
『the Boxtrolls』
『How to train Your Dragon 2』
『LEGO(R)ムービー』

ドキュメンタリー映画賞
『The Green prince』
『Life Itself』
『Merchants of Doubt』
『Particle Fever』
『Virunga』


アニメーション映画賞のほうは、上の5作品共にエントリーされているので、この5作品+『Song of the Sea』『かぐや姫の物語』の争いとなる見込み。
ドキュメンタリー映画賞に関しては、『Life Itself』と『Virunga』以外はエントリー外なので、例年通りこちらとは直結しないと思われます。


さて、作品賞レース。
5年前にアカデミー賞作品賞候補数が10になってから、こちらも10枠(常に)に変わっております。

製作者組合賞ノミネート作で、アカデミー賞作品賞にノミネートされた作品の数は、
2013年→8本
2012年→8本
2011年→7本
2010年→9本
2009年→8本

と、毎年ほぼきているわけです。
では、ほとんどが的中する前提で、何が外れて、何が新しく入ってくるのかを考えてみたいと思います。

2013年→『ブルージャスミン』(SPC)『ウォルト・ディズニーの約束』(WD)アウト
    『あなたを抱きしめる日まで』(TWC)イン


2012年→『スカイフォール』(COL)『ムーンライズ・キングダム』(FF)アウト
    『愛、アムール』(SPC)イン

2011年→『スーパー・チューズデー』(COL)『ドラゴンタトゥーの女』(COL)『ブライズメイズ』(UNI)アウト
    『ツリー・オブ・ライフ』(FOXs)『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(PM)イン

2010年→『ザ・タウン』(WB)アウト
    『ウィンターズ・ボーン』(RA)イン

2009年→『インビクタス』(WB)『スタートレック』(PM)アウト
    『シリアスマン』(FF)『しあわせの隠れ場所』(WB)イン



とまあ、過去5年で外れた10本と、入った7本を並べてみました。
とりあえず、入ってくる7本を見てみると、
・海外の映画祭で高い評価(米国内ではあんまり)
・インディペンデント映画
・直前で急激に評価を伸ばしてきた映画

今年は逆転候補の可能性を秘めているorここでまさかのノミネート外となった作品は、『Selma』以外にいない。あとは『Unbroken』も狙えるだろうか。
となると、少なくとも2本は外れる事になるだろうか。


では、逆に外れる映画の共通点は何か。
・10作品中半分の5本は、同じ配給会社に強力なプッシュ作がいて、その作品と合わせてノミネートされている。
(『スタートレック』→『マイレージマイライフ』、『ザ・タウン』→『インセプション』、『スーパー・チューズデー』『ドラゴンタトゥーの女』→『マネーボール』、『スカイフォール』→『ゼロ・ダーク・サーティ』)


では、今年の候補作を配給会社込みで振り返ってみると、
『アメリカン・スナイパー』(WB)
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(FOXs)
『6才のボクが、大人になるまで』(IFC)
『フォックスキャッチャー』(SPC)
『ゴーンガール』(FOX)
『グランド・ブダペスト・ホテル』(FOXs)
『イミテーション・ゲーム』(TWC)
『Nightcrawler』(ORF)
『博士と彼女のセオリー』(FF)
『Whiplash』(SPC)

重なっているのはフォックスサーチライトとソニーピクチャーズクラシック。
サーチライトは過去に複数候補の経験も多数あり、また他に作品賞候補に滑り込む作品がないことを考えると、ソニーピクチャーズクラシックの2本のどちらかが危うくなる。
公開延期を経て下馬評で最有力と言われ続けてきたが失速気味の『フォックスキャッチャー』と、助演男優賞受賞確実で急激に評価を伸ばしている『Whiplash』。どちらも外れるリスクは十分であるが、辛うじて後者の方が残るだろうか。

外れるリスクを持っている作品はまだある。
『アメリカン・スナイパー』
『Nightcrawler』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
この三本は、作家性の偏りから嫌われる可能性も十分に持っている作品である。
前哨戦の流れからすると、『アメリカン・スナイパー』が真っ先に外れるのだが、気になるのはワーナーの作品が作品賞候補にいない年が2003年以降なかったということである。最大手の映画会社が映画の祭典からシャットダウンされるのかどうか。今年は他に『Inherent Vice』ぐらいしか弾を持っていないだけに、気になるところである。




<Lock>
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで』
『ゴーンガール』
『イミテーション・ゲーム』
『博士と彼女のセオリー』

<Likely>
『Selma』
『Whiplash』
『グランド・ブダペスト・ホテル』

<Possible>
『フォックスキャッチャー』
『Nightcrawler』
『アメリカン・スナイパー』
『unbroken』