今年も例年通り、比較的おなじみの顔ぶれながら、豪華な作品が軒を連ねております。
詳しい上映作品に関しては、公式サイトをご覧ください。
では、今年もコンペティション部門の作品を予想していきたいと思います。
まずコンペティションのラインナップから。
各作品の簡単な解説は、筆者が寄稿したFILMAGAのこちらの記事を参照ください。
ジャック・オディアール『Dheepan』
ステファン・ブリゼ『the Simple Man』
ヴァレリー・ドンゼッリ『Marguerite and Julien』
マッテオ・ガローネ『The Tale of Tales』
トッド・ヘインズ『Carol』
侯孝賢『黒衣の刺客』
賈樟柯『山河故人』
是枝裕和『海街diary』
ジャスティン・カーゼル『Macbeth』
ヨルゴス・ランティモス『The Lobster』
マイウェン『Mon Roi』
ナンニ・モレッティ『Mia Madre』
ラースロー・ネメシュ『Son of Saul』
パオロ・ソレンティーノ『Youth』
ヨアキム・トリアー『Louder than Bombs』
ガス・ヴァン・サント『the Sea of Trees』
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『Sicario』
ミシェル・フランコ『Chronic』
ギョーム・ニクルー『Valley of Love』
注目すべきは、数年ぶりにカンヌに侯孝賢が戻ってきたということだろうか。
そこにパルムドール経験者のサントとモレッティ、あと一歩パルムドールに届かないでいるガローネや賈樟柯、オディアールらが並び、
『グレート・ビューティー／追憶のローマ』で旋風を巻き起こしたソレンティーノが満を持して新作を発表するといったところが、簡単な勢力図であろう。
PaddyPowerの予想オッズを見てみると、
開幕二日目の上映途中である、日本時間15日朝の時点では、まだヨルゴス・ランティモスの『The Lobstar』が１番人気で、そこにソレンティーノとガローネが上昇傾向にあるという状態。
１．ヨルゴス・ランティモス『The Lobster』2.5倍
２．パオロ・ソレンティーノ『Youth』5倍
３．マッテオ・ガローネ『The Tale of Tales』6倍
４．ヨアキム・トリアー『Lauder than Bombs』
是枝裕和『海街diary』7倍
６．賈樟柯『山河故人』8倍
７．ドゥニ・ヴィルヌーヴ『Sicario』9倍
８．ジャック・オディアール『Dheepan』11倍
９．トッド・ヘインズ『Carol』12倍
10．ラースロー・ネメシュ『Son of Saul』
侯孝賢『黒衣の刺客』
ナンニ・モレッティ『Mia Madre』14倍
と、やはり混戦ムード。
例年この予想オッズで１番人気を貫いている作品は、高確率でパルムドールに輝いているが、果たして今年はどうだろうか。ソレンティーノの勢いの方が上回っている予感がする。
とりあえず例年通り各部門を簡単に予想してみることに。
ちなみに去年はパルムドールと監督賞が◎で的中、俳優両部門も挙げた３人から出て、グランプリ作は審査員賞の予想に入れていたので、強ち筋違いではない、はずです。多分。
(当たらなくても気にしないでください）
＜パルムドール＞
◎『Youth』
◯『山河故人』
▲『Sicario』
＜グランプリ＞
◎『黒衣の刺客』
◯『Sicario』
▲『Youth』
△『Mia Madre』
＜審査員賞（特別賞・大賞どちらかで）＞
◎『Son of Saul』
◯『Dheepan』
▲『海街diary』
△『Mia Madre』『山河故人』『黒衣の刺客』
＜監督賞＞
◎賈樟柯『山河故人』
◯ヨルゴス・ランティモス『The Lobster』
▲パオロ・ソレンティーノ『Youth』
△ドゥニ・ヴィルヌーヴ『Sicario』
＜男優賞＞
◎ジョシュ・ブローリン『Sicario』
◯ジョン・タトゥーロ『Mia Madre』
▲ヴァンサン・ロティエ『Dheepan』
△ゲーサ・レーリッヒ『Son of Saul』
＜女優賞＞
◎スー・チー『黒衣の刺客』
◯マルゲリータ・ブイ『Mia Madre』
▲チャオ・タオ『山河故人』
△広瀬すず(or/and)長澤まさみ(or)『海街diary』の女優4人
△ケイト・ブランシェット（or/and)ルーニー・マーラ『Carol』
＜脚本賞＞
◎『the Lobster』
◯『黒衣の刺客』
▲『Carol』
△『the Tale of Tales』『Mia Madre』『Deepan』
会期中はTwitterのほうで、Le Film Francaisが発表している各媒体の星取表を随時更新していきます。
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